河津桜を千葉県で愛でる

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さて、5月ももう終わりに近づき、梅雨の季節に入りそうですね。

そんな梅雨前ですが、我がロケ地にある「河津桜」は、早春(そうしゅん:2月から3月上旬にかけての時期)を彩る役割を終え、青々と葉を茂らせています。それはもう、こんもりと、わっさーと空いっぱいに葉が広がってそんな姿にも元気をもらっています。

そんな河津桜が咲く季節まで10ヶ月ほどとなりますが、せっかくなので河津桜を深ぼってみたいと思います。

1:そもそも、河津桜とは?

早咲の八重桜の一種。1955年に静岡県賀茂郡河津町河津川沿いの雑草の中で1mほどの原木が偶然発見されました。1966年から開花、その後の学術調査で今までに無かった雑種起源の栽培品種であると判明し、1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と命名されました。河津桜の「河津」は、河津町・河津川から来ていたのですね。河津町では1991年より、毎年2月10日前後から3月10日前後にかけて河津桜まつりが開催されています。

2:ソメイヨシノとの違い

桜と言えば、最初に思い浮かぶのはソメイヨシノではないでしょうか。河津桜とソメイヨシノの違いを項目毎にご説明します。

①開花時期

河津桜:早くて長い(2月上旬頃から開花、約1ヶ月間長く咲き続ける。)   

ソメイヨシノ:遅くて短い(3月下旬頃に開花)

②花の色

河津桜:濃いピンク(つぼみや咲きはじめは濃いピンク色、満開時はピンク色、その後は色褪せていく。) 

ソメイヨシノ:淡いピンク色

③花びら

河津桜:八重咲きで花びらは10枚以上

ソメイヨシノ:一重咲きで、花びらは5枚

3:千葉県の河津桜 名所3選

いづれも見頃 は2月下旬~3月中旬で、佐倉・勝浦はライトアップは無し(ほっこり堂では、ライトアップもできますよ)。※ウォーカープラス2025年版全国お花見ガイドを参照

①松戸宿坂川の河津桜/千葉県松戸市

嬉しいライトアップあり

写真:https://matsudosyuku.netより

2025年3月1日(土)・2日(日)は、第13回松戸宿坂川河津桜まつりが開催され、坂川沿道約500メートルの区間に屋台も並びお花見と催し物を楽しめます。

②西志津スポーツ等多目的広場の河津桜/千葉県佐倉市

約80本の河津桜

写真:@sakura_city(佐倉市インスタアカウント)より

約2万3000平方メートルの広さを誇る広場の周りには約80本の河津桜が植えられており、2025年3月1日(土)・2日(日)の10時~15時には、第16回西志津河津桜まつりが開催。

③官軍塚の桜/千葉県勝浦市

桜のトンネル!

写真:https://www.katsuura-kankou.net/ 勝浦市観光協会サイトより

満開になると、遊歩道は桜のトンネルのようとのこと。展望台からは、河津桜と太平洋を重ねて望めるという贅沢なロケーションです。

4:河津桜たべられる?さくらんぼ・桜餅など

さくらんぼ

河津桜の実は、かわいらしい赤い実、見た目は大変美味しそうですが、酸味が大変強く苦味やえぐみがある食用に適していません。特段害はないのですが、あくまで観賞用。工夫すればジャムにして食べられるかもです。

桜餅

桜餅に使われる桜の葉は、主にオオシマザクラという品種の葉。花の塩漬けとして飾りに使う場合は八重桜が使われます。やはり、河津桜はあくまで観賞用ですね。